大田 明寛 社長
インフラ分野のシステム開発などを手掛ける日発株式会社の設立10周年を祝う新年会が、中国春節前の1月29日に開催された。日本人6名、中国籍21名が新たな仲間として加わり、116名となった今年の新年会には、オンラインを含めて80名近い社員が参加。福建省大田県出身の大田明寛社長はまず、同社を取り巻く事業環境を説明した。
インフラ分野のシステム開発などを手掛ける日発株式会社の設立10周年を祝う新年会が、中国春節前の1月29日に開催された。日本人6名、中国籍21名が新たな仲間として加わり、116名となった今年の新年会には、オンラインを含めて80名近い社員が参加。福建省大田県出身の大田明寛社長はまず、同社を取り巻く事業環境を説明した。
コロナ禍で案件の延期や計画中止などがあったものの、システム開発の需要は堅調。大田社長はDX(デジタルトランスフォーメーション)を伴う案件が増えていると分析するとともに、今後直面するのであろう課題について言及した。
「現場では一人称での業務遂行が要求されるようになり、お客様とのコミュニケーションがより一層重要になってくる。外国籍技術者の参画に対してハードルも上がることでしょう」
続いて2021年を振り返った大田社長は、既存顧客を維持しながら新規顧客の獲得に成功し、前年比13・8㌫売上増を発表。努力を続ける社員たちに感謝とねぎらいの言葉を連ねた。
また、今年度の事業運営方針の中で、新規顧客の開拓と案件の規模拡大に向け、技術者と営業部門のさらなる協力を促す大田社長は、積極的かつ粘り強い採用活動で優秀な人材を確保することを明言。企業理念「信用・人材・技術のブランド企業へ日々発展」を進化させることを誓った。

大田社長から功労者に各賞を授与(左から「社長賞」「永年勤続賞」「貢献賞」)
その後、新入社員をはじめとする参加者が壇上、あるいはリモート画面から意気込みを語り、功労者の表彰式も行われた。飛躍のキーマンとなる経営幹部たちも登壇し、最初にメッセージを送ったのは2015年の入社以来、旧友の大田社長を支え続ける徐(じょ)敏(びん)副社長だ。

徐 敏 副社長
「技術者としてはもちろん、人間として一人前になるために勉強にも励んで欲しい。その一つとして、周囲の行動を察知するためのアンテナを張ることが大切です。もっとお客様から評価されるように努力し、新しいことにも挑戦しましょう」

人が集まり、夢が叶う場所
全社一丸でサステナブルへ
大手電機メーカーで中国現地法人の代表も務め、その後シンクタンクの顧問やIT会社の重役も歴任してきた岩岡泰夫常務取締役もまた、社員たちのさらなる奮起を促す。

岩岡 泰夫 常務取締役
「第一線で仕事ができる日本語力と自分の将来を裏付ける技術力を培うとともに、どうやったら魅力的な会社、人が集まる会社、サステナブルな会社になれるかを一緒に語らい、着実に飛躍する一年にしましょう」